1970-02-18 第63回国会 参議院 本会議 第3号
核防条約は、一般的軍縮、核実験、核兵器使用などの禁止への路線の一環として考えるという見方からすれば理解できるのであります。しかし、これには、調印後の政府声明にもありますように、幾多の疑問点なり、確認すべき点が含まれているのであります。総理に対しまして次の諸点を質問いたします。 第一は、この条約は現在の核保有国の戦略上の優位を固定化するのではないか。
核防条約は、一般的軍縮、核実験、核兵器使用などの禁止への路線の一環として考えるという見方からすれば理解できるのであります。しかし、これには、調印後の政府声明にもありますように、幾多の疑問点なり、確認すべき点が含まれているのであります。総理に対しまして次の諸点を質問いたします。 第一は、この条約は現在の核保有国の戦略上の優位を固定化するのではないか。
しかしながら、この条約が結ばれましたことは、一面において全面的核実験停止の方向へ第一歩を踏み出し、引き続いて核兵器の縮減、あるいは核軍縮、さらには一般的軍縮の道を開くものとして大きな意義があると同時に、また、この条約は国際緊張の緩和をもたらし、すなわち冷戦をやめる第一歩にもなっていっているように思われるのであります。
後ほどまた科学技術の問題に関連して申し上げる世界科学者会議における同様趣旨の提案もあるわけでございますが、これは、今ジュネーブで討議をしている一般的軍縮の問題、あるいはその重点として外務大臣が御答弁になりましたところの、特に核兵器の禁止という問題に重点を置いたこの会議の姿に対して、日本としても、いわば深い関心を持っておるので、そういう会議に参加する機会が与えられるなら積極的に参加したいという外務大臣
ただこの東西会談においては、当然ドイツ問題の解決と、一般的軍縮協定の問題が出てくると思いますが、ドイツ問題の解決についてもいろいろむずかしい問題がありますし、一般的軍縮協定の問題についても、十分に国内査察をもって実行が保証できるような一般的軍縮協定を作るのはなかなかむずかしいことであります。
しかしあの際に、さらにこれをきっかけとして、一般的軍縮ということも行われていかなければならないということを私としては考えております。しかし現状はそれができておらない。しかしわれわれがこれに対して熱心な努力をし、また私はどういう場合においても自衛隊を核武装しないということを言っておる考え方も、この理想をどうしても世界的に、国際的に成立せしめなければならぬという考えであります。
このような判断のもとに、もしこの秋に国連総会で政府が決議案を提出されるという御所存であるならば、まず核兵器の禁止を一般的軍縮と切り離す、この態度をきぜんとしておとりになるべきであると私は思うのでございます。その点について重ねて外務大臣の御所信を伺いたいと思います。
○岡委員 これはくどくどしく申しませんが、先般のボンのNATOの理事会の共同コミュニケを見ても、一般的軍縮との均衡の名において、核兵器の装備をさらに充実しようという傾向にあるわけですね。アメリカのニュールック政策のもとにおいて……。
この言葉は結局現在たとえばロンドンの軍縮小委員会等において核、実験については、一般的軍縮と核、兵器の禁絶は分離すべきものであるか、不可分のものであるかということが論争戦となって、これは年来の国際的な宿題になっておるわけであります。
今般ビルマで開催されましたアジア社会党第三回幹事会は、全会一致を以て、有効なる国際的管理の下に、一般的軍縮と原子兵器の製造、保持、実験及び使用の禁止、原子力の平和的利用を実施すると共に、軍備に充当する財源を、大衆の福祉増進と後進国開発に振り向けることを決定したのであります。